mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

ふるさとのあした

先日、久しぶりに滋賀県野洲市を訪れる機会がありました。

地元の名古屋市近郊の春日井市一宮市に劣らないような駅前の

繁栄ぶりに、昔は駅前に何もなくて近年まで市制施行がならなかった

この野洲市という街の変わりように目を見張ったけれど、筆者は

個人的にはこの野洲市日本IBM企業城下町というイメージがあって、

思い出すのも躊躇われるような長時間残業を無理強いしてきた忌まわしい

会社が拠点を置くこの街の繁栄ぶりを手放しで喜べないところがありました。

この野洲市のように産業立国と言われる我が国には企業城下町と言われる

自治体が少なくないけれど、これからの少子高齢化による人口減少や

日本IBMのように長時間労働に依存する企業が働き方改革の一環の

労働基準法の適用の厳格化でもはや日本では商売ができぬと撤退して

しまったらと思うと、拝金主義で利益最優先の私企業からの恩恵で成り立っている

いわゆる企業城下町の構造はやがて限界にぶつかると思うし、

野洲市のように関西圏のベットタウンとして栄えている自治体でも

地価の下落や職住近接を望む消費者のニーズで人口流出という事態が起これば

先は明るいとは言えない部分があると思うのです。

さて、こうした私企業からの恩恵や大都市への通勤需要で地方創生を目論む

自治体と一線を画すように、医療ツーリズムと称して海外、特に

中国からの健康診断や自由診療の手術目的での渡航者からの利益で

生き残りを図ろうとする地方自治体や公立、私立病院のあり方の是非を

問うある医療記事に筆者は考えさせられるところがありました。

持病を抱えて通院が欠かせない人間からすれば中国人に占拠されて病院に

掛かれないという事態は確かに御免こうむりたいけれど、

件の医療記事に出ていた鹿児島県の指宿市など病院も自治体も医療ツーリズムの

中国人の恩恵はほんとうにありがたいというのは偽らざる本音であろうし、

移民の受け入れに慎重論が強い中で私企業や近接した大都市に依存しない

新たな地方創生のあり方のひとつと思うのです。

人口減少で財政が圧迫される中で地方では公立病院も民間病院も

厳しい経営を強いられていて、救急病院が無くなってはいけないと

多くの自治体がなけなしの金を叩いて都会から医師を招聘している中で

血税や日本人の保険診療に頼らない病院運営のあり方として自由診療

外国人を一定数受け入れて病院の運営を安定させた上で地元に還元するという

着想もありだと思うし、この立派な公立病院にブラック企業の利益が

回っているのかと嘆息させられることも無くなるように思うのです。

この医療ツーリズムは何も僻地だけの話ではなくて、例えば筆者の地元の

名古屋市でも、河村たかし名古屋市長の方針が二転三転した余波で建設が

遅れてアピールもままならず利用の低迷するさる市立病院の癌の

粒子線治療施設など藁にもすがる思いだけれど莫大な治療費を思うと躊躇して

しまうという日本人をあてにするよりも中国の富裕層に利用を呼びかけたほうが

魅力がないと揶揄された名古屋市の対外的なイメージの向上や

愛知万博の特需やトヨタ自動車の好業績に支えられた開港当時よりも

国際線の利用が伸び悩んでいる中部国際空港の利用促進につながると

思うのですがいかがでしょうね。