mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

バリアフリーの本質

筆者があるとき路線バスに乗っていると、車いすのお客様の乗降がある場合は

乗り降りに時間がかかり云々と好きで車いすを使っている訳ではない

障がい者がバスに乗ってくると舌打ちするような心ない利用客向けの

放送を耳にしました。

一億総クレーマー時代と言われる中で、乗客同士のトラブルやバス会社への

いわれなきクレームを未然に防ぐにはこうした車いすで路線バスに乗ってくる

障がい者への配慮を求める車内放送も必要なのかもしれないけれど、

同じ障がい者として車いすの人間はバスに乗るな、俺たちは急いでいるのに

お前らが乗ってくるせいで、、、と舌打ちする人間が少なくない状況は

正直嘆かわしいと思うし、目前に迫った東京パラリンピックまでに

障がい者が気まずい思いをしなくて済むような意識改革を国民全体で

進めていかねばならないと思うところです。

さて、車いすといえば香川県内の商業施設で車いすエスカレーターに乗った

老夫婦がバランスを崩して転倒し、後ろにいたお客が巻き添えで怪我をすると

いう事案が起きて何ともいたたまれない思いがします。

車いすでなぜエスカレーターに乗ったのか、関係ない人間を巻き込むなと

ヘイトスピーチにつながるような論調がSNS上で起きやしないかと

当事者として危惧するところはあるけれど、必要以上に障がい者への

バッシングを行うことは健常者にとっても障がい者にとっても何の利益にも

ならないと言いたいところです。

確かに筆者の地元の愛知県内の商業施設やオフィスビルでは車いす

障がい者やベビーカーの赤ちゃん連れのお客をエスカレーターに誘導する

掲示などは見かけないし、冷静に考えたら動く階段と言えるエスカレーターに

段差に弱い車いすやベビーカーを乗せることはいかがなものかという

思いもあるけれど、今回の香川県の事案では地元の社会福祉協議会

車いす障がい者と介助者にエスカレーターの利用を推奨するような

手引きを作成していたということで、同じような事故が再発しないように

社会福祉協議会には車いす障がい者に対してエスカレーターは原則として

使わずにエレベーターのあるところはエレベーターを使ったり、

どうしてもエレベーターのないところは従業員用や搬入用の

エレベーターを施設から貸して貰ったり、階段やエスカレーターを

安全を確保した上で介助付きで利用できるように求めるように

実態に即した手引きを早急に作り直して欲しいと思うところです。

さて、エレベーターといえば首都圏や関西圏の商業施設や鉄道の駅では

当たり前のように何台もエレベーターがあるところに感心させられるけれど、

筆者の地元の東海地方では東海道新幹線の駅でさえバリアフリーが徹底して

いないところがあるのが残念であるし、以前三重県内のある商業施設で

エレベーターの場所を店員に尋ねたら施設の隅っこの従業員通路の

ようなところを案内されてこの商業施設には障がい者や高齢者は来店

しないのだろうかと思ったことがあります。

さて、東海地方とエレベーターといえば河村たかし名古屋市長の悲願の

名古屋城天守閣の木造復元への反対意見の中に江戸時代の姿に

戻してしまったらエレベーターを外さねばならなくなるというものが

あります。

これは全く以って正論であるし、環境保護の観点からエレベーターやスロープが

設置できぬところがあるとパンフレットに記してあった

富山県立山黒部アルペンルートや、昨年の痛ましい震災被害からの

復旧を目指す熊本城の天守閣も、自然や文化財の保護は大事であるけれど、

そのために泣く泣く訪問を断念する障がい者が出ては本末転倒と

思うのですがいかがでしょうね。