mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

高台が全てではない

先日行われた愛知県半田市市長選挙

かつてはオール与党のようで出来レースのような選挙戦や

無投票当選も珍しくなかったのに、市民病院の移転問題を巡って、

自民党民進党自民党出身の大村秀章愛知県知事の推す候補と

この愛知県を地盤とする地域政党減税日本の推す候補が激突する

事態になって僅差の決着となったことに、改めて減税日本のトップで

ある河村たかし名古屋市長の影響力を感じるとともに、公設市場と

市民病院の違いはあれど移転問題で自民党地域政党が市民を巻き込んで

揉める様子は東京都の築地市場の移転問題を見ているようでした。

さて、今回の半田市市長選挙の争点であった市民病院の移転問題は

南海トラフ巨大地震のリスクを回避して有事の際も救急病院の

機能が失われないように市民病院を高台に移転させるか、

あるいは市民の利便性を優先してあえて現在地からの移転を回避するかと

いうものでしたが、筆者の私見を言うならば確かに東日本大震災

沿岸部の公立病院が津波で見るのも無残な姿になってしまった事実を

踏まえれば高台移転というのも一理あると思うものの、南海トラフ巨大地震

喫緊に迫っているといった印象はメディアで騒がれているほど受けないし、

昨今ハコモノ行政への有権者やマスコミの目が厳しくなっていることも

鑑みて高台移転をすぐに行うのではなく、立ち止まって考えるべきと

思うのです。

確かに高台は安全というのもあるけれど、早々と高台に移転した

同じ愛知県の岡崎市民病院など実際に目にした時は人家も少ない丘陵地に

こんな立派な病院があるのかと違和感を覚えてしまったし、長期の入院を

経験している者としては津波対策や病院のリニューアルも大事であるけれど、

こんな寂しいところに入院させられる患者の身にもなってみろというのが

正直な思いであるし、どこの街でも高台は得てして中心街や

鉄道の主要駅から離れているので自動車の免許を持たない通院患者や

見舞い客が病院まで延々とバスに揺られて来院することになるという

現実的な問題もきちんと考える必要があるように思うのです。

愛知県のお隣の三重県でも、来るべき南海トラフ巨大地震半田市とは

比べ物にならないほどの津波での被害が懸念されている南勢地域や

紀勢地域で地震が来る前に街ごと高台に移転してしまおうという

動きも見られるけれど、東日本大震災のあとで高台に移転した被災地の

集落で高台移転を良しとしない住民が少なくなかったことや

せっかく高台移転が実現しても街に活気がなくなったとか

スーパーや病院が遠くなったと嘆く住民が少なくなかったことも事実で

あるし、安全な街づくり自体は否定しないものの高台移転ありきで

防災、減災を進めるのではなく、高台移転のデメリットも踏まえた上で

百年の計の視点に立った都市計画を進めるべきではと思うのですが

いかがでしょうね。