mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

昼ドラ

かつてはテレビ朝日の土曜ワイド劇場、日本テレビ火曜サスペンス劇場など

各局が競うように制作していた2時間サスペンスドラマ。

でもこれらの番組も相次いで打ち切りになって、2時間ドラマの帝王と

言われた船越英一郎や彼との共演の多い山村紅葉バラエティー番組に

新境地を見いだしつつ、犯人を崖っ淵に追い詰める人間が少なくなって

寂しいとボヤいているのはなんとも言えない思いがします。

でも、裏を返せばそれだけ老若男女問わず視聴者の嗜好が変化してきた

証拠であって、中高年でも当たり前のようにスマホをいじっている

昨今、テレビ離れは若年層に限ったことではなく、

2時間サスペンスドラマが削減されたのは

テレビ局が若者のほうばかり向いているとか不況で制作費をケチっていると

いった表面的な問題ばかりが原因ではないように思うのです。

一方、平日の昼間でもテレビを見ていることの多い主婦層がこうした

2時間サスペンスドラマと同じぐらい楽しみにしていたのが、

かつてフジテレビ系列やTBS系列で放送されていた民放の昼の帯ドラマです。

こうしたいわゆる昼ドラは今なら週刊文春が飛びつきそうな不倫や

ドロドロした愛憎劇を扱ったものと、以前にも触れた天までとどけのように

放送時間帯や長期休暇中の子どもたちが視聴することを考慮した

ハートウォーミングな作品の二つに分かれていたような気がします。

後者のハートウォーミングな作品は昼ドラの消滅とともに地上波の民放から

姿を消してしまったけれど、一方で前者の愛憎劇のほうは週刊文春のネタに

なった代議士やタレントの不倫騒動を半ば皮肉ったようなドラマや

いかにもフィクションといった感じのドロドロした作品が昼ドラの

系譜を受け継ぐ形で時間帯を深夜に移してフジテレビやテレビ朝日

放送されており、世代を超えて好評を得ている作品もあるし、

深夜帯の放送ならば若年層の視聴に配慮して過激な表現を自主規制する

必要もないのでこれはこれでありだと思うのです。

ここまで触れてきたような民放のテレビドラマの現状を踏まえると、

久しぶりにテレビ朝日が昼の帯ドラマを今春の改変で送り出したのは

いいけれど、いまのテレビの世界へのアンチテーゼという倉本聰

脚本が一体何を言わんとしているのか掴みかねるところがあります。

下品とか過激と言われる言われる低俗番組を批判する訳でもなく、

かといってかつて昼ドラで見られたようなハートウォーミングな作品が

なくなったことを嘆く訳でもないので何を批判したいのかが伝わって

こないし、ドラマの中で触れられている高齢者には避けられない老い

いう事実や、彼ら高齢者のセクシャルな部分の問題は先に触れた

民放の深夜ドラマやNHKのドラマやドキュメンタリーで扱われているので

倉本聰の求めるものがいまのテレビの世界からなくなってしまったというのは

的はずれなように感じられるのです。

もっと言うならばインターネットの普及によるテレビ離れを憂いて

脚本を送り出したならばテレビ朝日に対して番組の動画配信や

ホームページでの宣伝をやめるようにいうべきであるし、

ただただ北の国からが高い視聴率を得ていた時代はよかったと回顧する

だけでは自分勝手な精神論を述べているだけで張本勲のようといって

若者に笑われてしまうと思うし、時代の流れに棹差すことはできぬと

割り切ることも倉本聰の世代には必要と思うのです。

この番組を実験的な試みと称して送り出しているテレビ朝日も、

昼間の時間帯の生放送の情報番組や子ども向け番組を求める視聴者の声を

黙殺してはならないと思うし、ため息の出るような主役級の俳優の

出演料の費用対効果やレギュラー出演している石坂浩二

政治的な要素の強い原発再稼働を是認する意見広告に出演している

事実も無視してはならないと思うのですがいかがでしょうね。