mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

病気でよかった

東日本大震災が我が国の経済の中心地の首都圏ではなくて過疎地域の

東北で起こってよかったと、被災者に失礼極まりない発言を行った

自民党の代議士が非難轟々の憂き目に遭ったのは記憶に新しいところです。

でも、被災者の方々はこの代議士への批判一辺倒ではなくて、

東北でよかったという発言を逆手に取るように被災地と呼ばれるようになっても

風光明媚な東北に生まれてよかったとSNS上でふるさと自慢を展開したことに

東北で生きる方々の芯の強さと逆境をはね返してしまう力を実感させられました。

さて、冒頭の代議士に続きがん患者は働かなくていいという失言を行った

自民党の代議士がまたクローズアップされています。

先の東日本大震災をめぐる発言も問題であるけれど、基本的人権を踏みにじる

ような言動は看過できないし、多数の議員の集まる会合で誰が発言したのか

はっきりしないために魔女狩りのごとく犯人探しの機運になっていることも

止むを得ないと思うのです。

賛否両論ある中で闘病日記を綴る小林麻央さんを引き合いに出すまでもなく、

がんの先進医療には費用がかかることや、契約や特約の有無で民間の

医療保険だけでカバーされないケースが多々あることは周知の事実であって、

ただでさえ治療費のために貯金を切り崩して自転車操業のような暮らしを

強いられているのに働くなと言うのはあんまりだという当事者の声は

もっともだと思うし、看過できない発言を行った代議士には潔く

名乗り出て欲しいところです。

ただ、このがん患者は働かなくていいということばも、冒頭の東北で

よかったということばと同じで、見方によってはポジティブに捉えうるもので

あるように思うのです。

筆者自身も病気の療養を続けながら健常者でも音をあげるような過重労働に

向き合うことは正直辛く、何度も逃げ出したくなったし誰かがタオルを

投げ入れてくれるのを待っていました。

筆者はがんではないけれど、闘病や療養をしながら働くことは困難というのは

がん患者も同じであるし、現場のがん患者もあの時の筆者と同じように

経済的な不安から働かねばならないけれどほんとうは働かなくていいと

いうことばを待っている人も少なくないと思うのです。

確かにヘイトスピーチのごとくがん患者の就労の権利を剥奪する言動は

許されないけれど、批判や魔女狩りばかりでは物事が前進しないし、

働き方改革が道半ばであることや中小零細企業ではがん患者や他の病者への

対応に限界があることを踏まえて、今回のことばを契機にがんの先進医療や

難病の治療への公費負担の拡充や助成制度の充実など働かなくていいと

いうことばを待っている病者の気持ちに応える方向に政治が

動いていけばと思うのですがいかがでしょうね。

さて、がんといえば最後に触れておきたいのが先ごろがんを告白した

歌舞伎俳優の中村獅童さんです。

筆者と一回りも変わらない彼ががんを告白したことには正直

驚かされたし、先に触れた小林麻央さんに対してネガティヴな声があることも

承知の上での行動だったのだろうけれど、自分ががんを告白することで

同じ病気の人間の力になれればという彼のことばには不祥事続きの

自民党や政権与党の揚げ足取りに夢中の民進党の代議士にはない

重みがあったし、彼が無理をしない範囲でがんと闘う姿を発信してくれることで

世間が動くきっかけになればと思うところです。