mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

住む者の視点を

世界遺産登録、東海北陸自動車道の開通と21世紀に入って観光の面で

追い風続きに見える岐阜県白川村の白川郷

世界遺産景気に沸く地元の住民もさぞかし喜んで潤いを甘受しているかと

思ったら、東海北陸自動車道の開通で急増したマイカーと観光客に対応できない

自治体と地元民がいらぬ負担を強いられる事態になっていて必ずしも

手放しで喜べない現状になっているのが事実であって、もっと言うならば

文化財扱いになっていて自分の所有財産なのにやすやすと合掌造りの

住居に手を入れられないとか、大雪警報が日常茶飯事の白川村で

古民家を守り抜く苦労を少しでもわかってくれとか、テーマパークである

愛知県の明治村の建築物のように見世物として公開している訳ではないのに

勝手に自分の家の敷地に上がり込んで記念撮影をすることは

謹んでくれという地元に住む住人の叫びを無視してはならぬと思うのです。

さて、近年の聖地巡礼ブームもあって宮崎駿崖の上のポニョのモデルと

されて観光客が急増しているのが広島県鞆の浦です。

こちらも平成に入った頃は長閑な海辺の田舎町だったのに先の白川村同様に

観光客が急増して戸惑っている住民も少なからずいると思うし、

聖地巡礼に加えて地元の野良猫まで観光の売り物のようにSNSやメディアで

取り上げられたことには地元の住民は困惑している部分もあると

思うのです。

首都圏や関西地方などでは野良猫の殺処分の軽減を目指し地域猫という

ことばが定着しているけれどそれでも野良猫をめぐるトラブルがたびたび

報じられているのが事情であるし、この鞆の浦の住人にしても

どんな理由があれ動物虐待はけしからんという原理原則はわかるけれど、

じゃあ生ゴミを食い荒らしたり農産物や売り物の魚にいたずらする

野良猫に懲罰を与えるのは可哀想だから黙って見ていろと言われては

ちょっと待てよ、俺たちの生活はどうなるんだという主張もあると思うのです。

観光資源となった野良猫が住民の仕掛けた罠に掛かって可哀想という

レポートを書く記者の心情も理解できるけれど、鞆の浦の住人の心情や

罠を仕掛けた住民側の事情を踏まえた上での議論を期待したいと思うし、

聖地巡礼だ日本の原風景だといって何でもかんでも観光資源にすることが

果たして地元の住民のほんとうの幸せにつながるかというアジェンダ

我々都会の住民は考えるべきと思うのですがいかがでしょうね。