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mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

春色の汽車

ゴールデンウィークが近いからか、先日NHK総合テレビの歌番組で、

銀河鉄道999のように直接鉄道を歌った曲や、島倉千代子の人生いろいろの

ように鉄道と縁がなさそうに見えても京浜急行電鉄の発車メロディに

使われているなど、何かしら鉄道に関わりのある曲の特集が放送されて

鉄道の好きな筆者も興味深く聴き入ってしまいました。

春は行楽シーズンというのもあるけれど、列車の窓から桜や菜の花など

四季を感じやすい季節でもあって、乗り鉄ならずとも鉄道の旅や鉄道を

歌った曲に旅情を誘われるものだと思うけれど、筆者が春と汽車旅という

テーマで思いつくのが、春色の汽車に乗って、海に連れて行ってよ、、、

という有名な松田聖子の歌の一節と偶然だけれどこの歌詞に似ている

三浦哲郎の春は夜汽車の窓からという短編エッセイです。

松田聖子のほうは有名すぎるぐらいなのでここではこれ以上触れないけれど、

三浦哲郎のエッセイは筆者には思うところがあって、乗り物酔いに悩む愛娘を

なんとか陸奥の帰省へといって国鉄東北本線の窓の開く旧型客車で

汽車旅に連れ出した親御さんの愛情がこのエッセイを初読した

中学生の頃の自分にも伝わってきたし、乗り物酔いとは違うものの

喉にメスを入れて窓の開かない列車に長時間揺られることが

苦痛となってしまった今のわが身には乗り物酔いの心配を吹き飛ばすような

春風に吹かれて東北本線に揺られる作品中の少女の開放感がまるで

自分のことのように伝わってくるし、老朽化や世代交代を理由に

懐かしい窓の開く国鉄型車両を引退に追いやってきたJRグループの幹部たちにも

リニア中央新幹線の着工や北海道新幹線の開業のような国鉄分割民営化30年の

功績を強調するだけではなく、高くて乗れないななつ星よりも

男はつらいよの寅さんの旅情を味わえる列車を求める内外の旅行者の声や

窓が開かず長時間停車もないJRグループ優等列車を憂うつに思う

筆者のようなマイノリティーの声にしっかりと耳を傾けて欲しいと

思うのです。

JRグループが発足して30年の間に急速に全国各地に伸びた高速バスは

運賃や料金の面で太刀打ちできないJRグループ優等列車の脅威と

なりつつあるけれど、高速バスは安価でよいという人以外にも

トイレ休憩で途中のサービスエリアで美味しい空気を吸うのが楽しみという人や

東海道新幹線は早すぎるから並行する東名ハイウェイバスの早すぎず

遅すぎずのペースがよいと思っている人も少なくないと思うし、

スピードよりも旅情を重視する観光列車を全国のあちこちに登場させる

水戸岡鋭治さんには三浦哲郎のエッセイのように乗り物酔いに悩むことも

なく心地よい春風を浴びながら汽車旅の真髄を味わえるような

列車のプロデュースをお願いしたいと思うのですがいかがでしょうね。