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mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

尊厳とQOL

テレビ朝日で高い視聴率を誇る刑事ドラマに出演し、フリーダイビング

世界でも輝かしい実績を残していたのに、医療用大麻推進という

我が国の医学界の常識からすれば荒唐無稽極まりない主張で国政選挙に

立候補して、あえなく供託金を没収される惨敗に終わった元女優に対して

沖縄県内で大麻を使用した事件について昨日裁きが下されました。

裁きの中身はもとより、彼女が発したもう大麻推進には関わらないという

ことばは国政選挙の落選、芸能界からの事実上の追放、そして衝撃の逮捕劇

という顛末を経ても我が国の医学界の権威が歯牙にもかけない医療用大麻推進

という主義主張に未練があるように思えて、ファンの気持ちを逆なでするような

言動は慎むべきであって、弁解や理論武装もいいけれどまずは平身低頭でしょうと

思いました。

この元女優のいう医療用大麻というものも、確かに諸外国では合法化されて

いるところもあるけれど、いくら筆者のように治療の手立てが少ない病者は

藁にもすがる思いであるからといっても酒井法子清原和博など

芸能界の覚せい剤大麻事案の顛末を見るととても医療用大麻なるものに

頼ろうという気にはなれないし、そんな麻薬に頼るぐらいなら

死んだほうがましという病者やその家族もいると思うのです。

さて、ブログで時折苦痛に満ちた表情をアップしてその内容が賛否を

呼んでいる小林麻央さんですが、報道キャスターとして芸能界や一般人の

薬物事件の取材に当たってきた彼女のこと、医療用大麻を使えば楽になるとか

愛息との水入らずの時間を過ごせるという甘言に誘われてもきっぱりと

誘惑を断ち切ると思うのです。

でも、彼女は鼻にチューブを詰める痛々しい画像をアップするほどの

状況であって、キャスター時代の彼女のファンであり自分も余命宣告を

受けた経験のある筆者も現在の彼女の姿を見るのは辛いところがあり、

彼女の思わしくない病状を伝える記事が写真でなくイラストに差し替えられて

いたことに辛い姿を目の当たりにせずに済んだとどこか安堵のような

気持ちを感じてしまいました。

さて、この小林麻央さんや、同じ乳がんを克服した北斗晶さんの日記が

話題を呼ぶ中で、京都府認知症や重度の疾患で認知機能が低下した時に

備えて胃ろうや人工呼吸器に頼っても生きたいですかという趣旨の

意思表示の書類を作成したということで、安楽死尊厳死に反対する

勢力から自治体がそんなことをするのかと批判を浴びています。

確かに肉親が死ぬのは悲しいものであるし、筆者もひとつ間違えたら

親よりも早く死んでいたので何とも言いがたいところもあるけれど、

個人的な意見を述べさせて貰うならば口から食べて会話でコミュニケーションを

取るというのは人間の基本と思うし、美味しくものを食べて大切な人と

たわいもない話を楽しむという人間に取って大事な、かけがえのない

楽しみを奪われた状態でただ植物人間として生きることに

どれだけ意味があろうかというのも正直な気持ちなのです。

安楽死尊厳死の是非は人間の永遠のテーマのようなところがあるけれど、

本人の意思に反して無理やり管をつけて延命させることが果たして

人間の尊厳を守ることにつながるのかという重い課題から

我々は目を背けてはいけないと思うのです。

医学界の権威と言われる人たちや、超党派安楽死尊厳死の合法化を

議論している代議士先生には医学書や海外の論文を読み漁るよりも

筆者のような病者の生の声を聞いて欲しいと思うのですがいかがでしょうね。

どんな分厚い専門書よりも病者の生の声のほうがリアリズムがあるのは

明白なのですから。