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mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

大盛りにも美学あり

牛肉のステーキを食べたいけれど、高嶺の花であるし、脂っこいといって

牛肉よりも安価でビタミンCなどの栄養価も高い豚肉のステーキ、

いわゆるトンテキを好む人もいると思います。

筆者も牛肉のステーキよりは豚肉のステーキのほうが食べやすいし、

脂のしつこさがないので豚肉のほうが量食べられると思うのだけれど、

ネット上に出ていた食べきれるかどうか不安になる大盛りのトンテキという

代物はいささかどうだろうと思うところがあります。

このトンテキに限らず、食べ終えるまでにアイスクリームが溶けてしまうよと

言いたくなる大盛りのパフェや、東京スカイツリーあべのハルカス

模したのかもしれないけれど、積み木のように食べている途中で

崩れないかとヒヤヒヤするような食材がうず高く積まれたハンバーガーなど

正直お客が食べることよりも話題先行のような感じであって、

食べきれないと揶揄される食事やアイスクリームが溶けたり

タワーのようなハンバーガーが崩れたりしてテーブルを汚してしまうような

ディナーなど我が国の飽食を象徴しているようなものであるし、

筆者のようにこうした美学のない大盛りの食品をテレビで見て嫌悪感を抱く

摂食障害の患者もいると思うし、イギリスのアフタヌーンティーなど

同じ盛り合わせでも芸術品のような食事を好む文化とは我が国は悪い意味で

異質と思うのです。

さて、昨日から三重県伊勢市でお菓子のオリンピックというべき菓子博覧会が

開幕しました。

味よりもInstagram写りに重きを置いたようなスイーツが散見される中で、

こんな毒々しい色の菓子は食べたくないとか、伊勢神宮のお膝元の

菓子博覧会にこんな奇抜すぎる彩色の菓子を出品してはバチあたりという

菓子が出展されないかと気になっていたけれど、蓋を開けてみれば

こうした心配は杞憂に過ぎず、江戸時代の伊勢神宮参詣の様子を再現した

工芸菓子には息を呑むほど美しいと言いたくなるし、地元の赤福餅や

京都市の生八つ橋など派手さはないものの長く土産菓子として愛されている

商品やいきなり団子やずんだ餅など東日本大震災平成28年熊本地震に負けず

地元の銘菓を出展している業者がいたことは頼もしく、テレビメディアも

奇抜な菓子はSNSに任せてこうしたスイーツを通して地元の復興に

貢献しようとしている人々の姿を伝えるべきではないかと思いました。

さて、派手さはないけれど美味しいB級グルメといえばテレビ東京

名物シリーズとなっている松重豊主演のグルメを扱った深夜ドラマを

思い出す人もいると思います。

松重豊本人は自分はあくまで主役を張るような俳優ではないと思っているし、

中年のおっさんが淡々と飯を食べているところをドキュメンタリーのように

写したドラマのどこが面白いのかと訝しい顔をしていたけれど、

松重豊も言っていた通りこのドラマの主演は松重豊ではなくこれでもかと

大盛りにされた訳でもなければ、味より色目重視のようなInstagram受けを

狙った訳でもないけれど、地元の人が毎日のように通う大衆食堂で

気さくなおばちゃんが出してくれる愛情のこもった料理たちであって、

このドラマのヒットからも視聴者、消費者が美学のない大盛りの

料理を求めている訳でないということがはっきり見て取れると

思うのですがいかがでしょうね。