mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

はいテツ

永年の放送文化への貢献が認められた表彰式のスピーチで、賞を主催している

NHKを念頭に、駆け出しの頃は江頭2:50のように色物のごとく見られていた

自分がこうした受賞の栄誉に授かれるとは思っていなかったと率直な思いを

述べるとともに、このNHK総合テレビで放送中の自身が司会を務める冠番組

ブラタモリについて、テレビ朝日の深夜番組であり厳密には全国ネットとは

いえないタモリ倶楽部と類似した内容のこの番組が家族団欒の

ゴールデンタイムでこれほどウケるとは思っていなかったとこれまた

率直に述べたタモリさん。

同じ生放送番組の司会を永らく続けたことがギネスブックに載るほど

テレビ業界の生き字引のような彼らしい率直な意見だと思うし、

タモリさんはともかくひと昔前ならばNHKには出ることが許されなかった

ような過激や下品なネタのお笑い芸人や男性誌のグラビアを飾る

セクシータレントが堂々とNHKの番組に出演するようになったことに

良くも悪くもNHKの番組作りと視聴者の志向や考え方が変容したことを

実感するところです。

ブラタモリについてのタモリさんの指摘ももっともであって、課金制で

見たい人が見る衛星放送や動画配信、あるいはタモリ倶楽部のような

地上波の深夜番組ならばともかく、NHK総合テレビと民放各局が

熾烈な視聴率争いを演じる時間帯にタモリさんのお供の女性アナウンサーも

きょとんとしてしまうような暗渠とか古地図とか鉄道の廃線跡の話をしながら

全国各地をふらりと散歩するだけの番組がこれほど長続きするとは

タモリさんも放送関係者も予想していなかったと思うのです。

でも、この番組の視聴者はくりいむしちゅー上田晋也と同じく博識で

うんちく王のようなタモリさんのうんちくと水戸市偕楽園

神戸市有馬温泉大分県別府市など有名な観光地の景色を楽しみに

番組を見ている人が大半であって、暗渠や廃線跡が好きで番組を見ている

人は少ないというのが玄人向き、マニア向きと言われるようなタモリ倶楽部との

違いだと思うのです。

さて、このブラタモリでも取り上げられている旧国鉄大手私鉄

中小私鉄の廃線跡について、読売新聞が廃線跡は観光資源に悩む地方自治体の

救世主になりうるかという記事を載せていたけれど、筆者の私見を言えば

日本の原風景ということばに誘われてのどかな田舎を訪れる観光客は

先に触れたブラタモリの視聴者のようにマニアックな廃線跡よりも

原風景そのものに心惹かれると思うのです。

実際筆者と同じ意見をかつて乗り鉄の夫を持つ元テレビ東京

女性アナウンサーも述べていたし、この廃線跡を取り上げた宮脇俊三

書籍がブームになった頃よりも廃線跡の話題が下火になっていることも

考え合わせると、いくら廃線跡が取り上げられることもあるブラタモリ

人気であるからといって半ば便乗のように廃線跡で観光客を呼ぼうと

いうのはいささか難しいように思うのです。

さて、この廃線跡について自社の主催のウォーキングイベントのパンフレットで

この愛知県渥美半島豊橋鉄道廃線跡ブラタモリ流に言えば廃鉄は

ただの道路ですなどと述べていたJR東海の対応は、パンフレットの読者が

ウォーキングに行く気を削ぎかねない塩対応なのか、参加者が

現地に行ってから線路の跡なんてどこにもないよとがっかりしないように

思い計った神対応なのかどちらでしょうね。