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mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

30年ひと昔

地元のニュース番組で、間も無く創立30周年を迎えるJR東海

特集を見ました。

このJR東海の経営を軌道に乗せてのちの完全民営化に道筋をつけた

須田寛初代社長の年齢を重ねた姿や、国鉄時代の労働争議ストライキ

現場のモラルや士気の低下といった負のイメージを払拭しようといって

この須田寛社長が取り組んだイメージ戦略の象徴である

シンデレラエキスプレス、クリスマスエキスプレスのCMの中で

まだ今のJRセントラルタワーズのできていなかった深夜の

東海道新幹線名古屋駅山下達郎の名曲をバックに駆け抜けていた

牧瀬里穂さんがベテラン女優となって須田寛氏が開館に尽力した

リニア鉄道館で当時の思い出を懐かしそうに語っていたのは30年という

時代の流れを否が応でも実感させられるものがありました。

このJR東海の30年の歴史の中で、阪神淡路大震災バブル崩壊

リーマンショックといった暗いニュースを乗り越えて東海道新幹線

JR東海の経営の要として死亡事故ゼロの記録を続けながら安定輸送を

続けてこられたことや、先に触れたJRセントラルタワーズにつられたかのように

これもJR東海が運行することになるリニア中央新幹線の開業を見据えて

名古屋駅前にニョキニョキと超高層ビルが建って、トカイナカと言われた

名古屋市の玄関口がマンハッタンのような摩天楼の立ち並ぶ近代空間に

変容したのは誇らしい明るい話題と言えるけれど、その反面では

JR東海の営業列車から懐かしい国鉄型車両が走り去ってしまったことは

乗り鉄撮り鉄にとっては寂しいことであるし、東海道新幹線

関連事業に経営の力点を置いてきたためか、このJR東海が運営する

飯田線名松線紀勢本線多気駅、新宮駅間などの閑散線区が

車両の近代化や災害対策以外のテコ入れがされないまま30年の時間が

過ぎてしまったように思うところもあります。

飯田線名松線はもともと閑散線区であるけれど、リニア中央新幹線

飯田市駅付近の新駅の開業はまだ先であるし、閑散線区を逆手に取ったような

飯田線秘境駅ブームも一過性のものに終わりかねないので偉大なる

ローカル線とも言われる飯田線のテコ入れの次の一手を考える必要が

あると思うし、奇跡の復旧と言われた名松線についても「開業景気」が

落ち着いてからもリピーターを獲得する努力をしないと鉄道縮小時代と

言われる中でまた存廃論議になりかねないと思うのです。

この名松線と同じ三重県を走る紀勢本線も、看板列車のワイドビュー南紀

紀勢自動車道開通のあおりでガラガラで走っている姿を見たときは

正直ガッカリしてしまったし、このワイドビュー南紀と同じ

JR東海キハ85系気動車を使ったワイドビューひだが走る高山本線の沿線が

アニメ映画の舞台になって活気づいたように紀勢本線のほうも

地元とJR東海が一緒になって熊野古道ブームに代わるテコ入れ策を

講じていかないと紀勢本線も鉄道縮小時代の波に飲み込まれて

しまうのではないでしょうか。

ここまで乗客や鉄道ファンにとって関心の高い鉄道路線のことを書いてきた

けれど、JR東海の上層部が国鉄との決別と声高に言う割には、

東海道本線の岐阜駅で奇声を上げる乗客の対応を駅員に求めたら

たらい回しにされてこれならまだ競争相手の名鉄の駅員のほうが

対応がいいぞと思ったことや、子会社のJR東海バスの運転手も

先輩運転手の飲酒運転騒動のほとぼりが冷めたと思っているのか

北陸自動車道のサービスエリアでこの高速バスの休憩は5分しかなく

1分でも遅れたら置いていくぞと高圧的に乗客に注意していたことを

殿様商売と言われた国鉄の悪癖とほんとうは決別などできていない

JR東海の実態としてあえて最後に触れておきたいと思います。

東海道新幹線にとって二度目の東京オリンピック輸送を無事に乗り切って

リニア中央新幹線が品川駅と新大阪駅を疾走する輝かしい未来を

無事に迎えるためにはJR東海にはまだまだ乗り越えるべき課題が

多いと思うのですがいかがでしょうね。