mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

グランクラス

東北新幹線JR東日本E5系電車のデビュー当時、この車両に

グランクラスという旧国鉄でいうならば一等車のような高級なグリーン車

連結されるということが世界最速と言われるJR東日本E5系電車のスピード

以上に話題を集めました。

機能主義のような新幹線の常識とは一線を画すようなこのグランクラス

どれだけの利用客がいるのだろうと思った人間も少なくないと思うけれど、

蓋を開けてみれば東北新幹線北海道新幹線が直通するようになった

現在も最速列車のはやぶさを中心にグランクラスは人気を博して、

一部の列車や繁忙期はプラチナチケットと化しているといいます。

それでも在来線よりも大きく製造費も掛かる新幹線の車体に、一両二十人

にも満たないグランクラスのお客を乗せるよりも客単価は安いけれど

その分利用の見込めるふつうのグリーン車や普通車指定席を連結すべきではと

いう考えもありそうだけれど、同じくグランクラスを連結するようになった

北陸新幹線JR東日本E7系電車、JR西日本W7系電車を含め

グランクラスの意義や経済性を考察したレポートに興味が惹かれました。

これらグランクラスを連結しているJR東日本の車両は、東海道新幹線

主力のJR東海N700A新幹線電車よりもさらに先頭車の鼻先が長く

特殊な構造の先頭車に無理やり普通車指定席を設けるよりも、あえて

定員が少ない割に収益性のあるグランクラスを繋いだほうが

理にかなっていると言われて目から鱗が落ちました。

そこまで聞いても一両18席では儲からないでしょうという指摘も

ありそうだけれど、経済学的な視点でみればこのJR東日本E5系電車を

最速のはやぶさに運用した場合、グランクラスのある先頭車の製造費は

僅か一年余りで償還できるということで改めてグランクラスの威力を

見せつけられた思いです。

ここまでグランクラスのメリットばかり書いてきたけれど、

特別料金の付加されるはやぶさを嫌う乗客や短区間利用客も多い

東北新幹線のやまびこ、はやて、なすの、北陸新幹線はくたかでは

グランクラスが空気を運んでいることも散見されるということで、

乗客が乗らなくても運用効率を考えてグランクラスのあるはやぶさ

共通運用にしたほうがいいという理屈もわかるけれど、

せっかくの日本の大動脈が空気を運んでいては勿体無いし、

ネット通販の急増で物流の現場が疲弊していると伝えられていることも

鑑みて、グランクラスの利用の少ない東北新幹線北陸新幹線の列車や

同じように利用の少ない東海道新幹線のこだま号のグリーン車

あえて客を乗せずに荷物輸送に活用してはと思うのですがいかがでしょうね。

せっかくのグランクラスを富裕層専用にしておくのもいかがなものだし、

たとえ各駅停車のこだま号ややまびこ号でも長距離トラックよりも

早く安全に荷物を運べることは確実ですから。