mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

こだま瀬戸内を行く

大型の時刻表を見ると、東海道山陽新幹線のページのこだま号の時刻が

特急列車であるにもかかわらず在来線の鈍行列車と同じ黒い細字で

書かれていることに気づきます。

実際このこだま号は東海道新幹線内においてはのぞみ号やひかり号の

退避ばかりですべての駅に淡々と停まって行くので時間も掛かるし、

京都駅から上京する際にのぞみ号ではなくぷらっとこだまを利用すると

いったある乗り鉄の芸能人を酔狂と思ったり、節約旅行が目的ならば

大阪国際空港関西国際空港からのLCC、格安航空会社の首都圏への

航空便を使ったり、深夜に移動できる夜行バスを使うという旅行者も

少なくないと思います。

山陽新幹線のこだま号もまた同じような状況で、かつてはJR西日本の顔の

ようであった俊足のJR西日本500系新幹線電車やひかりレールスターを使っている

割には新大阪駅と広島駅の間など時間がかかりすぎているように思うし、

JR西日本0系新幹線電車を使っていた頃のこの山陽新幹線のこだま号を

時刻表の細字と同じく実態も新幹線を走る鈍行列車であると評した

ライターのことばはその通りだと思うし、新幹線を走る鈍行列車という点に

ついては東海道新幹線のこだま号も同じと思うのです。

この山陽新幹線のこだま号で訪れてみたいのが、かつて旅行雑誌のルポに

紹介されていた東海道新幹線でいえば新富士駅のような

新幹線、それもこだま号でないと訪問できない駅たちです。

まずは広島県東広島駅です。広島市のベッドタウンというだけで

著名な観光地に事欠くこの東広島駅周辺だけれど、件のルポで紹介されて

いたテレビで最近見ないなあ、、、と言いたくなるようなタレントの色紙が

並んだ駅そばの店が妙に気になったのです。

店主の話では、バブル景気全盛の時代に、東京国際空港や広島空港に

移動する手間や飛行機の煩雑な搭乗手続きを嫌うタレントたちが、

ゴルフ場に近く当時は東京駅直通のひかり号が停車していてゴルフ場にも

タクシーで容易にアクセスできたこの東広島駅に着目し、

東海道山陽新幹線利用で広島県の日帰りゴルフを愉しんだ後で

列車の待ち時間に駅そばを掻き込んでサイン色紙を渡していったと

いうのです。

ゴルフ場の会員権ビジネスが話題になったバブル景気時代らしいエピソードだし、

懐古趣味のようにバブル景気全盛期の話題がメディアを賑わすようになった

昨今、この東広島駅と周辺の変容を見てみたいものです。

お次は大林宣彦監督の映画と坂の町で名高い広島県尾道市新尾道駅です。

この大林宣彦監督の映画の舞台や観光スポットは在来線の山陽本線

尾道駅に近く、新幹線連絡を当て込んだしまなみ海道経由の高速バスも

瀬戸内航路との競争でルポの当時から苦戦が伝えられていたけれど、

観光地を間近に控えながら閑散としている状況が続いているのか

気になるところではあります。

最後は錦帯橋で有名な岩国市の新岩国駅です。この駅が先の二駅と

違うのはルポの当時から観光利用で意外な賑わいがあったところと

第三セクター鉄道錦川鉄道錦川清流線清流新岩国駅、ルポの

当時は御庄駅がほど近いところにあったので厳密には山陽新幹線

単独駅とは言えないところです。

ルポの当時から時刻表に新岩国駅と当時の御庄駅は近いと大型の

時刻表に明記してあったのに元国鉄岩日線だったのに山陽新幹線

開業時に新岩国駅と名乗れなかった悲運がルポにも描かれていましたが

紆余曲折を経てようやく接頭語つきながら新岩国駅と名乗ることが

できたこの清流新岩国駅山陽新幹線新岩国駅のありさまもまた

気になるところです。

せっかく錦川鉄道の駅が新岩国駅になったのにルポの当時と変わらず

山陽新幹線新岩国駅から岩国市の市街地に向かう乗客が

錦川鉄道よりも路線バスを利用していてはレールファンとしては

複雑な思いですが、、、

東海道新幹線にも先の新富士駅の他に東海道本線の同名の駅と

離れた三河安城駅やJR東海の在来線と連絡していない岐阜羽島駅など

のぞみ号ならばあっという間に通過してしまう気になる駅があるし、

新幹線でのんびりというのも変だけど、せかせかしないこだま号に

揺られて普段は通り越してしまう駅に乗り降りしてみるのも

いかがでしょうね。