mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

相撲道

プロ野球やサッカーのJリーグでは、4番打者や得点王など華々しい実績の

ある選手であっても調子を落とせば二軍に落とされたり、もっと落ち込めば

大幅に年俸をカットされたり球団から戦力外通告を言い渡されることが

通例です。

我が国の国技である大相撲の世界でも大関以下ならば戦力外通告という制度は

ないものの負け越しや休場が続けば番付が落ちることになり、

十両や幕下に陥落したのを契機に自らに戦力外通告をするが如く引退という

選択をする力士も珍しくありません。

でも横綱だけは例外であって、どれだけ負け越したり無様な相撲を見せても

番付が大関以下に落ちることはなく、引退しても横綱という称号が

一生付いて回るので、親方や相撲評論家としてのセカンドキャリアの

保障というプラスの面はあるにしても、現役時代は常に重圧との

戦いであって、ある意味では冒頭のプロ野球やサッカーのJリーグ

選手に比べて精神的にタフであることが求められるし、難しい部分が

あると思うのです。

近年、この大相撲のブームが再燃していると言われていますが、

外国人力士ばかりでつまらないという見方をする人もいるし、

大相撲人気をレポートした女性タレントの表現から、今の大相撲に

注目している若い女性は千代の富士や若・貴ブームの頃のように

純粋にスポーツとしての大相撲を楽しむというよりも両国国技館

このグルメが美味しいとか、あの力士はファンに神対応であるとか、

何々関の筋肉がカッコいいとか、同じ格闘技でも興行の要素の強い

プロレスや総合格闘技と同列に大相撲を見ているように筆者には思えて、

確かにファンサービスは大事だけれどやはり国技である以上迫力があって

老若男女を惹きつけるような取り組みを見せることが大相撲の一丁目一番地と

いう原点に日本相撲協会は立ち返るべきではないかと思いました。

黄色い声援というように女性ファンが増えれば力士も張り合いがあるだろうけれど

大相撲の何たるかを十分理解していない若いファンが増えたことを

苦々しく思う古くからのファンや、人気先行で実力の伴っていない力士の

グッズを人気取りのために作ることに苦言を呈する識者の声も

無視できないと思うし、興味本意で大相撲を見ている今の若い女性の

ブームは彼女たちの興味関心が他に移ったら冷めてしまうようにも

思うのです。

こうした中で久々の日本人横綱の誕生というニュースは喜ばしいこと

だけれど、これを契機に大相撲の関係者は興行的な要素よりも

スポーツとしての本来あるべき相撲像をファンに見せるという

スタンスに転換して、冒頭に触れた一種特殊な地位と言える横綱

立場の見直しも含めて真剣勝負を楽しみにやってくる大相撲ファン

一人でも増えるように取り組んで欲しいと思うし、若い日本人力士たちも

次に横綱になるのは自分だという思いで厳しい稽古に耐えて

相撲道に精進して欲しいと思うのですがいかがでしょうね。