mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

小さな鉄道の大きな夢

和歌山県御坊市を走る西日本でいちばん距離の短い鉄道の紀州鉄道

50歳を超えた男性が鉄道の運転手になるという夢をようやく叶えたという

ニュースに、かつて好きな鉄道を生業にと思ったことのある筆者は

嬉しく思うと同時に自分はこの男性よりも一回り以上若いのだから

負けていられないぞと思いました。

駅長と運転手を兼務するような形で忙しそうだけれど、男の子ならば

一度は夢見る鉄道の運転手の夢をやっと実現させた思いはひとしおだと

思うし、同じ忙しいと言ってもエンドレスで自分のキャパシティを超えた

仕事に忙殺されていた会社員時代の筆者と違って、天職と言える仕事であって

自ら運転手を希望したというこの男性ならば小さな鉄道を笑顔で盛り立てて

くれることは疑う余地がないと思うし、待遇面は大手私鉄JRグループ

敵わないかもしれないけれど、お年寄りが転倒しないようにレールバス

運転に神経を使っているという神対応の鑑のようなこの運転手の男性は

ようやく就いた夢であった仕事に決して音を上げずに全うしてくれること

と思います。

さて、この紀州鉄道を日本で、、、ではなく西日本でいちばん短いと書いたのは

泥沼そのものだった新東京国際空港の建設反対運動を経て、平成に入ってから

その成田空港近くに開業した芝山鉄道線の開業でこちらが日本でいちばん短い

鉄道路線になったからです。

この芝山鉄道線も、京成電鉄のスカイライナーが発着していた面影がひっそり

残るトワイライトゾーンのような都会の秘境駅のような不思議な存在の

東成田駅と、街の中心街から離れていて、景勝地九十九里浜方面への

延伸計画も遅々として進まない芝山千代田駅の二駅しかないけれど、

曰くありげな二駅を新東京国際空港に発着する航空機を眺めつつ結ぶ

この路線は乗り鉄にとっては気になる存在であるのは事実です。

その芝山鉄道線が昨年末に乗降客1000万人を達成したということで、

新東京国際空港の影に隠れた意外な需要に気づかされたし、

先の延伸計画を夢で終わらせないためにも乗降客1500万人、2000万人という

次のステップに向かって歩みを進めて欲しいと思います。

この二つの鉄道路線は路線自体の距離が短いという意味で小さな鉄道と

言える存在であるけれど、レールの幅が短いという意味では

三重県三岐鉄道北勢線四日市あすなろう鉄道線、富山県

黒部渓谷鉄道線に今も残る特殊狭軌、いわゆるナローゲージ

車両自体も小さく向かいの座席の乗客と膝がぶつかりそうなほどで、

小さな鉄道と言われてこちらを思い浮かべる鉄道ファンもいると思います。

なかでも四日市あすなろう鉄道線は全長が6キロ弱と短く、

希望を感じさせるような線名も相まって、小さな鉄道の大きな夢という

テーマにぴったりな感じがします。

鉄道ファンであってもこのナローゲージよりも短いゲージの鉄道はなかなか

思いつかないかもしれないけれど、静岡県の修善寺町の遊園地、

虹の里のロムニー鉄道はレールの幅がこのナローゲージの半分ほどで、

いずっぱここと伊豆箱根鉄道線に揺られて幼い頃訪れた筆者も

伊豆箱根鉄道線や東海道新幹線と比べものにならないほど小さな

蒸気機関車牽引の列車の姿に目を丸くしたものです。

この虹の里の鉄道は残念なことに遊戯施設の扱いで乗り鉄バイブルの

ような鉄道要覧に影も形もないけれど、テーマパークの衰退が伝えられる中、

時刻表や鉄道要覧には登場しなくても子どもたちの大きな夢を運ぶ

小さな鉄道としてのんびり走り続けてくれることを願ってやみません。