mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

近鉄道路

近鉄道路と言っても、鉄道ファンやドライブの好きな人でも

ピンとこない人も少なくないと思います。

この近鉄道路は三重県の津市から松阪市近鉄名古屋線近鉄山田線

国鉄紀勢本線とは別のルートで結んでいた近鉄伊勢線の廃線跡

利用したものであり、近鉄伊勢線の廃止から半世紀ほどの時間を経ても

近鉄道路という鉄道会社の名前入りの道路名称が地元に残っているのは

嬉しく思います。

この近鉄伊勢線は三重大学に近い近鉄名古屋線江戸橋駅から

松阪市の新松阪駅を経てかつては伊勢市の大神宮前駅まで結ぶ

旧伊勢電気鉄道の路線の名残りで、現在の養老鉄道養老線に該当する

岐阜県揖斐川町揖斐駅三重県桑名市の桑名駅区間

この桑名駅から江戸橋駅の現在の近鉄名古屋線となる区間を残して

廃止になってしまったのですが、同じ近鉄が津市から松阪市を結ぶ

別ルートの路線を一時でも運行していたことは国家神道の時代の

伊勢神宮の参詣客の鉄道会社間での奪い合いや国鉄東海道本線

連絡する今の近鉄名古屋駅までの延伸を目論んだ伊勢電気鉄道が

昭和恐慌による資金難やいわゆる木曽三川を超える架橋の難しさから

名古屋市への延伸を断念した旧史を物語るものであり、

一時でも近鉄にふたつの松阪駅が存在したことは、かつては近鉄

同じ会社であった南海電鉄高野線大阪市のターミナルが

南海難波駅汐見橋駅と併存することと重なるものがあります。

この南海電鉄高野線汐見橋駅は、浮世離れしたトワイライトゾーン

ようと言われながらも現在まで大都会大阪市に残っているのに、

近鉄伊勢線のほうは近鉄山田線とバッティングする新松阪駅以南が

早々に廃止になって、江戸橋駅と新松阪駅の間も近鉄

ターミナルの伊勢中川駅や旧久居市の中心とは離れた人口の少ない

地域を走っていたのでマイカーの普及には勝てずにあえなく廃線

なってしまいました。

この旧近鉄伊勢線の廃線跡は梨が有名で潮干狩りもシーズンには楽しめる

津市の旧香良洲町や、北海道の名付け親の松浦武四郎の故郷の

松阪市の旧三雲町など意外に見どころも多いし、筆者の生まれる

はるか前に廃線になってしまったのが惜しまれるところです。

でも、先に触れた養老鉄道養老線近鉄名古屋線に伊勢電気鉄道時代の

名残りを感じさせる箇所も残っているし、江戸橋駅以南の廃線跡

一部が残っているので、この江戸橋駅が元日の今日に開業一世紀を

迎えたことですし、伊勢電気鉄道華やかりし時代を偲ぶのも悪くないでしょうね。