mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

黒い巨人の星

星一徹がちゃぶ台をひっくり返したり、現在なら虐待だ体罰だと

確実に批判されるであろう過酷なトレーニングを息子に課す厳しい父親の姿が

読者の心を掴んだスポ根マンガの巨人の星

でも、学生時代は水泳に打ち込む中でスポ根の世界を垣間見て、

社会に出てからはブラック企業に適応できなかった筆者は、

この巨人の星というものがブラック企業を野放しにしてきた我が国の悪しき

慣習を象徴しているように思うのです。

ブラック企業大賞が、ブラック企業界の帝王と言いたいぐらい人権蹂躙を

繰り返し、尊い犠牲を経ても企業風土の改善の意欲が全く見られない電通

決まったのはやはりという感じでしたが、この電通の上意下達の

企業体質こそ若い社員を容赦なく苦しめてきた体育会系の企業風土の

悪い部分であって、水泳に打ち込み、イチロー選手に憧れていた頃にはスポ根を

肯定的に捉えていた筆者も、体調や心身の健康を無視した加重労働を威圧的に

ブラック企業の上司や先輩に強要されたことで巨人の星のような上に

逆らえないような組織は明らかに間違いであって、スポ根を美徳のように

捉える我が国のイデオロギーが変わらねばブラック企業は無くならないと

思うようになりました。

さて、巨人の星星飛雄馬も自ら命を絶った電通の女性も親の期待に

応えねばと虐待紛いのトレーニングや加重労働に文句を言わずに

耐えて自分を追い込んでしまったのも何とも言えない思いです。

星飛雄馬プロ野球で活躍できるような強靭な体力と精神力の持ち主で

あったから星一徹に反旗を翻すことなくトレーニングに耐えられたの

だろうけれど、筆者しかり電通の女性しかり親に育てて貰った恩を

働いて返そうという考え方自体は間違っていないけれど、星飛雄馬

ように体も心も強くないのに親の期待に沿おうと加重労働で自分を追い込み、

逆に親を悲しませる結果になってしまったと思うのです。

この星飛雄馬が目指していた読売ジャイアンツも、巨人の星が発表された頃は

子どもたちの憧れであったけれど、今では我が国の拝金主義や格差社会

貧困問題の悪しき象徴と化してしまったのも以前に触れたとおりです。

就職活動中の学生の人気企業ランキングで上位争いをしていた電通が、

実態はブラック企業であったように読売ジャイアンツという球団も、

多摩川グラウンドで王貞治長嶋茂雄が厳しい練習に耐えて頂点を

目指していた頃は野球少年の憧れであったけれど、今では渡辺恒雄

主導で札束攻勢で容赦なく裏金や規定を超えた契約金をばら撒き、

節操なくアマチュア野球やプロ野球メジャーリーグの有力選手を掻き集める

拝金主義の塊と化してしまい、ブラック企業ならぬブラック球団と

呼びたくなるような存在になってしまいました。

OBの違法薬物問題や野球賭博問題が表面化しても渡辺恒雄氏がのさばり、

球団の企業風土を改革しようとする姿勢がちっとも見られずに、

拝金主義で獲得した陽岱鋼選手やアマチュア野球の有力選手に活躍の

機会を奪われて志し半ばでチームを去っていく無名の選手の存在も

ブラック企業の若い社員と重なって、拝金主義が横行し若者に夢を

与えるどころか若者の夢を奪う存在になり果てた読売ジャイアンツ

怖いぐらいに電通と重なる部分があるように思うのです。

もっと言うならば加重労働などせずとも読売ジャイアンツから湯水のように

支給される裏金でブラック企業の同世代の社員が残業に追われている深夜に

札束を餌にキャバクラ嬢や彼女たちと五十歩百歩の卑猥な装束を

身に纏った女性アナウンサーと遊び惚けている巨人軍の選手には、

加重労働に追われて身を粉にして働いても球団から支給される裏金の

半分も稼ぐことのできない同世代の社会人の存在を考えたことがあるのか、

貧困問題や格差社会の問題を真剣に考えることもなくキャバクラ遊びの

合間に病院や児童養護施設に慰問に行ってもただのパフォーマンスと

言われるし、伊達直人の爪の垢でも煎じて飲めと一喝したいところです。

この読売ジャイアンツを自社が出資するサッカーJ2リーグの

名古屋グランパスエイト以上に後援しているトヨタ自動車

海外の自動車メーカーの追随を許さない高収益の裏には、

このトヨタ自動車の孫請けであった筆者の会社のようなブラック企業

毎年のように資金繰りに追われる名もない零細な町工場の存在が

あることも我々は決して忘れてはいけないと思います。

さて、今日はクリスマスイブです。

でもサンタクロースは悪い子どものところには来ないので、

サンタクロースには電通ブラック企業の幹部や読売ジャイアンツ

高給取りの選手の子どものところはスルーして、貧困にあえぐ子どもや、

虐待や経済的な事情で親と離れて暮らす施設の子どもたち、

そしてせっかくのクリスマスイブを寒さと恐怖の中で迎えることに

なってしまった新潟県糸魚川市の大火災の被災地の子どもたちの

ところに行ってあげて欲しいと切に願います。