mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

21世紀の特別枠

正月の風物詩、箱根駅伝関東学連選抜チームを存続させるべきかという

議論に興味を持ちました。

この箱根駅伝は毎年テレビ中継されて、高い視聴率を誇っているので

筆者も楽しみにしている視聴者のひとりであるし、大学単位のチームでは

箱根駅伝本戦の出場が叶わなかった選手が関東学連選抜チームで沿道の

声援を受けながら駆け抜ける姿もテレビ画面を通して見てきたので、

今更なぜ関東学連選抜チームの存廃の議論になるのかと思いました。

でも、スポーツライターが指摘していたように、この関東学連選抜チームの

箱根駅伝での戦績が近年下降線を辿っていたのは事実であり、

筆者も関東学連選抜チームが襷を繋ぐことができずに繰り上げスタートの

憂き目にあった姿を記憶しています。

この繰り上げスタート以上に問題と言えそうなのが、母校の襷とは違う

混合チームの襷を繋ぐという関東学連選抜チームの特殊性から、

シード枠や予選会の勝ち上がりで母校の仲間と母校の襷を繋ぐ

大学単位のチームの選手よりもモチベーションの上がらない一部の

関東学連選抜チームの選手に無気力プレーや散漫プレーのような姿が

見られることがあったという指摘です。

プロ野球やサッカーJリーグの選手のように職業としてスポーツをしている

訳ではなくても、沿道や視聴者の声援を受けて走っているのに

ラフプレーとはと言いたくなるところだけれど、普段は敵同士の

選手と襷を繋いで、力走を見せても母校の利益に繋がらない

関東学連選抜チームの選手の複雑な心情も理解できます。

でも、選手のモチベーションが上がらないと言ってこの関東学連選抜チームを

廃止にしようというのも性急な議論のように思うのです。

関東学連選抜チームで区間賞を獲得した選手も過去に存在したのだし、

選抜高校野球とは無縁の高校からプロ野球に入って活躍する選手がいるように、

関東学連選抜チームは大学単位で箱根駅伝の本戦出場が叶わなかったチームの

ダイヤの原石を探す舞台という発想もできるのではないでしょうか。

この関東学連選抜チームと類似した事例と言えるのが、

春季選抜高校野球大会21世紀枠という部員の不足や災害などを

克服した高校向けの特別枠です。

この21世紀枠で甲子園の夢舞台に出場を果たしたチームがラフプレーを

見せたという話はさすがに聞いたことがないけれど、やはり

地方大会の成績で順当に選ばれた高校や毎年優勝争いを展開する

強豪校との力の差は否めず、1回戦で大敗を喫したケースも

一度ではなく、北朝鮮による日本人拉致事件の被害者の母校や

東日本大震災のようにメディアで大きく取り上げられた災害で

被害を受けた高校が恣意的に21世紀枠に選ばれたという

うがった見方がされたことも過去にあったこともあって、

先の箱根駅伝関東学連選抜チームではないけれど、

この選抜高校野球大会21世紀枠にも存廃の議論が起きたことが

あります。

でも、この21世紀枠も筆者はやはり廃止にすべきではないと思うのです。

恣意的に21世紀枠の出場校が選ばれているという指摘がされるならば、

出場校の選考過程の透明化に主催者側が勤めればいい話であって、

まともに勝負しても地方大会で強豪校に敵わない高校の甲子園出場の

夢を簡単に摘み取るべきではないのではないでしょうか。

21世紀枠にしろ関東学連選抜チームにしろ特別枠というと良く見られない

こともあるけれど、国民的行事の箱根駅伝選抜高校野球大会

特権階級の競技会になってはいけないし、運営や選考面の見直しは

必要でも、特別枠の恩恵を受けたり、そのおかげで大舞台の夢を

見ることができている若き選手たちの存在を無視することも

できないと思うのですがいかがでしょうね。