mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

未来ドロボウ

未来ドロボウとは、ドラえもんパーマンで知られる漫画家、

藤子・F・不二雄の青年向きの短編マンガです。

この作品のストーリーは、父親の事業の失敗で進学を断念させられ

将来を悲観した少年が、有り余るほど金はあるのに不治の病で

死を待つのみの老人に誘われてお互いの魂を入れ替えるというものであり、

家計の急変という憂き目にあったもののその気になれば生きて行ける少年の

未来を、未来などない老人が奪ったという意味で未来ドロボウなのですが、

最近議論になっている子どもを巻き添えにした一家心中や親子心中の

事案が児童虐待に当たるかという話を聞くと、この未来ドロボウという

言葉を思い出すのです。

無理心中と赤の他人である富裕層の老人と家計の急変に巻き込まれた少年の

入れ替えでは次元が違うと言われそうだけれど、年長者の一方的な考えで

青少年の未来が奪われるという根本的なテーマは同じであって、

どんな事情があったにせよ子どもの意志を無視して彼らの未来を奪うことは

断じて許されず、この心中という未来ドロボウは同じドロボウでも

現金や骨董品を奪う窃盗事件とは比べものにならないほど罪が重いと

思うのです。

こうした無視心中の悲劇を繰り返さないためには、子どもが学校に

出てこない、親が乳幼児健診を受けさせないという虐待のシグナルを

見逃さず、病気やメンタル面、あるいは経済的な面で

親に子どもの養育を任せることが難しく、放置しておくと

将来ある子どもの未来が奪われると警察や児童相談所が判断したら、

躊躇せずに一時的に子どもを保護したり里親に引き渡すなどの

判断を下すべきと思うのです。

冷たいように思えるかもしれないけれど、子どもに親は選べないし、

子どもの生きる権利を尊重するには、親という未来ドロボウから

公的機関や周りの住民が連携して子どもを守るとともに、

育児ノイローゼや多重債務問題の相談体制の拡充も

必要と思うのですがいかがでしょうね。