mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

買えぬ君

首都圏のJR東日本の在来線を示す時刻表の索引地図を眺めると、

印の付いた駅では券売機で指定席券を購入できますという記述が

目に付きます。

確かに省力化のためにみどりの窓口が廃止されたこれらの駅で

指定席券売機によって在来線や東北新幹線の指定席券や乗車券、

定期券やトクトクきっぷが購入できるのは事実だけれど、

この指定席券売機が導入された当時は慣れないと券売機の操作が

難解なことや、みどりの窓口や旅行代理店で普通に買える一部の

乗車券や料金券が指定席券売機で買えなくなったことから一部の

鉄道ファンからかえる君という指定席券売機の愛称を皮肉って

買えぬ君と呼ばれる始末でした。

この指定席券売機JR西日本の関西地区にも類似したものが導入されて、

学割や障がい者割引など本来は有人窓口で証明書を提示して買うのが

建前の乗車券もタッチパネルやインターホンの操作で買えるという

触れ込みだけれど、最新デバイスの操作に慣れた筆者も券売機を

はじめて操作して自分の思った通りのきっぷが買えるかどうか自信がないし、

デジタル機器の操作が苦手なお年寄りや日本語のわからない外国人は

言わずもがなだと思います。

このJR西日本の関西地区で思い出すのが、古都の景観を壊すと

論争になった東海道本線京都駅の駅ビルの改修当時に券売機がずらりと並ぶ

新しい京都駅の変わりようを半ば皮肉って、口で言えば済んできた

硬券乗車券世代のお年寄りにとっては鉄道会社が省力化やサービス改善の

意図で導入する乗車券や指定席の自動券売機の設置は逆に

もどかしく感じるのではないかといった女性ライターのルポの

一節です。

筆者も全く同感で、いくら人工知能ということばが一般的になったとはいえ、

お年寄りに限らず口で言えばすぐなのに難解で時間のかかる券売機の

操作を強いられるのは何故かと思う利用客は少なくないと思うのです。

さて、ここまで触れてきたJR西日本JR東日本はそれぞれICOCA

Suicaという交通系ICカードを導入していますが、それらの

交通系ICカードと共通利用ができるmanacaをお年寄り向けの

敬老パスと障がい者向けの福祉乗車券に導入した名古屋市でも

manacaの操作に慣れないお年寄りが地下鉄の改札でまごつく姿が

しばし見られます。

このICOCASuicaとの共通利用や電子マネー機能をmanacaの長所として

アピールして敬老パスや福祉乗車券のmanacaへの切り替えの根拠に

名古屋市は挙げているけれど、滅多にmanacaエリア外に旅行しないし、

電子マネーなどとても使いこなせないというお年寄りも

少なくないと思うし、若者にしても、名古屋駅に発着する名鉄

名古屋市営地下鉄名古屋市営バス名古屋臨海高速鉄道あおなみ線

manacaだけれどJR東海東海道本線中央西線TOICA

近鉄名古屋線ICOCAPiTaPaで、近鉄系列で最近交通系ICカード

導入した三重交通バスは、、、と似たようで違った交通系ICカード

存在に混乱している部分もあると思います。

ここまで触れてきたように、鉄道会社の省力化や機械化について行けない

人が出る中で、東京パラリンピックを意識して東京都交通局

都内の特別支援学校の生徒に地下鉄やバスを利用する中で

不便に思うことのヒアリングを行ったことは大いに評価できると思います。

ヒアリングの内容を見ると、同じ障がい者の筆者でも気づかなかったような

指摘もあったし、この貴重な意見が少しでも東京パラリンピック

成功に結びつけばと思います。

さて、冒頭の買えぬ君と揶揄された指定席券売機に類似した券売機を

JR東海が導入しようとする動きにどうも懸念を感じてしまいます。

東海道本線と激しい顧客競争を展開する名鉄の無人駅の省力化に

追随したつもりかもしれないけれど、ここまで触れてきたように

どれだけ人工知能が進歩しても機械化についていけない人や

機械を嫌がる人がいるのも事実であって、JR東海には在来線への

ホームドアの設置もいいけれど、省力化で置き去りにされる

人たちの存在も忘れないで欲しいと注文をつけたいところですが

いかがでしょうね。