mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

隠れた残業

過重労働の防止と消費拡大のために水曜日や週末の金曜日に

一斉に定時退社を官民で呼びかける動きが広がってきました。

こうした動きの背景に電通の女性社員の痛ましい犠牲があったのは

紛れもない事実であり、無念の死を遂げた彼女やご遺族の心情を

思い図ると素直に喜べないところもありますが、かくいう筆者も

ブラック企業の犠牲になったひとりであり、きっかけはどうあれ

働き方改革が実効性を伴う形で少しでも前進すればという思いです。

でも、冒頭に触れたような定時退社の促進や在宅勤務の導入による

過重労働の抑制や働き方改革にはブラック企業にいた人間としては

少し引っかかるところがあるのです。

筆者のいた会社も一応水曜日が定時退社だったもののはっきり言って

形骸化していたし、社員満足度調査を行ったり

衛生委員会なる従業員の心身の健康のための部課長の

ミーティングを定期的に設けていたりしたけれど、無記名の

社員満足度調査に過重労働のせいで旅行のような余暇活動はおろか通院や

家族の看病や介護のような止むをえない事情で有給休暇を取るのも

気兼ねしてしまうし、恋をする時間もなく結婚もできないと辛辣な

意見を書かれるありさまでした。

それに、筆者の会社では、先の電通の女性のような労働基準法など

我が国に存在しないかのような常識はずれの残業を行っても

仕事が追いつかず、多くの社員が自宅に仕事を持ち帰って

寝る間を惜しんで余暇の時間も削って隠れた残業と言える

自宅での持ち帰りの仕事に取り組んでいたのです。

はじめに触れたように定時退社の奨励はいいけれど、はじめは

厚生労働省や関係機関の呼びかけを守っていた企業や団体も

時間が経てば筆者のいた会社のように定時退社デーがあってないような

状態になるように思うし、そうでなければこれも筆者のいた会社のように

形式的に従業員を定時退社させたり有給休暇を取らせて、

実際は宿題のような持ち帰りの仕事を残業手当が付かないことを

承知で実質的なサービス残業として社員が取り組むことに

なってしまうように思うのです。

尊い犠牲を無駄にしないためにも筆者のいた会社や電通のような

ブラック企業大賞、いやブラック企業選抜総選挙で首位争いを

演じ続けるブラック企業の中のブラック企業を社員を破滅に追い込んだ

しくじり先生として実効性のある働き方改革に官民で取り組んで

欲しいと思うのですがいかがでしょうね。