mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

文化とは

愛知県を舞台に開催され、間も無く閉幕を迎えるあいちトリエンナーレ

芸術というと日本画や洋画がパッと思いついて、美術館が目に浮かぶけれど、

このあいちトリエンナーレで展示されていた奇抜な現代アート

作品の数々を目の当たりにして改めて芸術の多様性を実感させられたし、

芸術の祭典と言いながらアート作品だけでなく、舞台の上演なども

行われたことにアートということばの守備範囲が広いことを思いました。

筆者もこのあいちトリエンナーレをきっかけに、地元なのに入ったことの

なかった古くて味わいのあるビルを舞台にした会場や、

このビルと対極にあるような東海道本線名古屋駅

JRセントラルタワーズ、建設中のJRゲートタワーに隣接する

名古屋中央郵便局の入った日本郵便のJPタワー名古屋の

会場を訪れる機会があり、思わぬあいちトリエンナーレの恩恵に

感謝したのですが、このあいちトリエンナーレの愛知県豊橋市

会場で希少種の野鳥が死んだり逃げたりして新聞種になったのは

せっかくのあいちトリエンナーレが後味悪く終わってしまうようで

少し残念に思います。

野鳥を古いビルの一室に放し飼いのようにしているのも

アートとしてのひとつの表現だ、自分は芸術の専門家で

鳥のことは門外漢だから飼育や譲渡に許可がいることなど

知らなかったという主催者側の言い分も理解できますが、

現実に希少種の野鳥がずさんな管理が原因で死んだり

逃げたりしているのだし、いくら芸術のひとつのあり方と言っても

不十分な管理で鳥を放し飼いにするのは命を軽んじていると

言われても仕方ないと思います。

筆者は地元の名古屋市から距離があるので問題の豊橋市の会場は

訪れていないですが、古いビルの会場はバリアフリーとは無縁で

階段に往生したり、バリアフリー面は問題のない名古屋市美術館

愛知県美術館などの公共施設の会場でも順路の案内がわかりにくく

困ったのも事実です。

数年後また開催されるであろうあいちトリエンナーレですが、

もちろん主役の芸術作品も大事だけれど、先の豊橋市の会場の

鳥騒動のように不名誉なことで新聞種になるのは不本意だし、

バリアフリーや会場の案内体制、管理体制も検証して、

障がい者も健常者も外国人も気持ちよくアート作品と

触れ合える環境作りを心がけて頂けたらと思います。

さて、このあいちトリエンナーレや本来は歌手のボブ•ディランさんが

ノーベル文学賞を受賞したことで芸術の多様性を実感した方も

多いでしょうが、不倫を扱ったテレビドラマが不適切な表現のように

批判を受けているのは疑問に思うところがあります。

確かに不倫は不貞行為でいけないことだけれど、渡辺淳一失楽園など

不倫をテーマにした文学作品やテレビドラマ、映画が国内外で

高い評価を受けてきたことも紛れもない事実だし、世間から

不倫以上に忌み嫌われている暴力団の抗争事件を扱った

バイオレンス作品が海外で高い評価を受けている北野武監督の

存在も忘れてはならないと思います。

公然わいせつ罪など法に触れてしまう表現やヘイトスピーチのように

罪のない他人を傷つける行為は許されないし、前述の

あいちトリエンナーレの鳥騒動も好ましいことではないけれど、

ドラマや映画は基本フィクションなのだし、絵画や音楽などの

アート作品も含め、絵空事だから表現のひとつの形だからと

大目に見る懐の深さも我々芸術を見る側には必要なのではないでしょうか。