mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

ひと昔前のお話

今はJR東海関西本線近鉄名古屋線養老鉄道養老線三岐鉄道北勢線

四社も鉄道が乗り入れて、レールの幅もJRと養老鉄道狭軌

近鉄標準軌三岐鉄道特殊狭軌、いわゆるナローゲージ

3種類も揃う我が国では珍しい存在である三重県桑名市の桑名駅

でも、国鉄JRグループに移行する直前の昭和時代の終わりは、

養老線北勢線もまだ近鉄の路線であり、国鉄近鉄が発着するだけの

普段着の郊外の駅として、静かに国鉄分割民営化の日を待っていました。

でも当時の国鉄名古屋鉄道管理局は、ドル箱路線の東海道新幹線はともかく、

トヨタ自動車のお膝元の愛知県やスズキの地元の静岡県など

クルマ社会が進んだ地域を抱えるJR東海の在来線が厳しい経営に

なることを予見し、来るべき民営化に備え在来線の活性化策を

打ち出していました。

その一つが今のななつ星などに繋がるいわゆるジョイフルトレイン

源流であるユーロライナーです。

筆者も民営化直後に高山本線の臨時急行として走ったこのユーロライナーに

乗る機会がありましたが、なかなかの意欲作と言える存在でした。

このユーロライナーは、JR東海の本社がある名古屋市に近い

名駅にも何度か顔を見せていますが、国鉄末期の桑名駅では、

国鉄が消えることを惜しんで硬券の入場券を買い求める鉄道ファンに、

ユーロライナーのイラスト入りの定規とJR東海のパンフレットを

渡していたそうです。

現在とは逆で初乗り運賃が国鉄より安かった近鉄に合わせて

当時の国鉄名駅の入場券は僅か90円だったのに、

それ以上のプレゼントを受け取ったファンは恐縮し感激したそうです。

まだ神対応ということばもなく、おニャン子クラブ全盛の時代だったけれど、

新生JR東海の成功を祈念し、国鉄を愛してくれたファンへ

最大限の恩返しを行った当時の桑名駅の駅員の心意気は、

リニア中央新幹線の開業を控えるJR東海や、

あべのハルカスの再開発に次ぐ一手を考える近鉄の社員はもとより、

この2社よりも厳しい経営状況ながら何とか持ちこたえている

三岐鉄道養老鉄道の社員にも見習って欲しいものです。