mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

我が意を得たり

感動ポルノという言葉の存在は知らなかったが、筆者のような障がい者

お涙頂戴の材料、もっと言えば視聴率稼ぎの道具に仕立て上げることを

半ば皮肉った言葉だという。

ポルノというと卑猥なイメージを持つ方もあろうが、中身は

書いたとおりで、昨日放送されていたチャリティー番組を見て

障がい者の取り上げ方に疑問を持った方も存在すると思う。

以前も触れたとおり、受信料収入のない民間放送

チャリティーやボランティア精神の番組を制作することは

はっきり言って矛盾しており、こうした番組は我が国においてはNHK

イギリスではBBCといった公共放送しか制作出来ないはずなのである。

NHK総合テレビの朝の連続テレビ小説で、雑誌に広告を入れるべきか

否か高畑光希演じる主人公と唐沢寿明演じる編集長で議論になる

場面が印象に残っているが、広告収入が頼りの民間放送で慈善番組を

制作しようとしても、広告主からの圧力というバイアスが

必ず入るし、先の日本テレビのチャリティー番組のように

無償のチャリティーのはずが広告主やタレント事務所が

笑う結果になるケースもあるのだ。

この番組のような一瞬のお祭りのように障がい者を取り上げて

必要以上に美化し賛美するやり方に対して自分を含め

疑問や不満を感じている障がい者も少なからず存在するという。

放送局、特に受信料収入のない地上波の民間放送はこうした声を

真摯に受けとめて、自社の番組での障がい者や難病の患者の描き方が

適切かどうか再点検するとともに、イギリスのBBC障がい者

過剰に美化する表現をガイドラインで禁止している意味を

今一度考えて頂きたいと思う。

一方で健常者は感動できればいいじゃんという感じで

障がい者が過剰に美化される番組に当事者ほど抵抗を感じていないと

いうが、筆者も五体満足のときはこうした障がい者の描き方に

疑問をそんなに持たなかった。

だが、末期がんに苦しんでいた母親が、日本テレビのチャリティー番組の

ように難病を扱ったドラマやドキュメンタリーは主人公が判で押したように

みんな最後に死ぬのが嫌だと言っていた言葉が耳に残り、

自分も障がい者の立場となって、障がい者や難病の患者を

健常者とは別の世界の人間のように描く手法に疑問を持った。

メディアの方々には、健常者と手を携えて歩きたい障がい者の切実な願いを

真剣に考えて頂きたいと願うと同時に、筆者が障がい者とカミングアウト

した途端に櫛の歯が抜けるように健常者のときからの友達が

離れていったことで味わった寂しさ悔しさ無念さ屈辱や

それでも決して見捨てなかった父親や周りの方々の人情の意味を

深く考えて頂きたいと思う。

さらに言えば、自分たちが障がい者を健常者と異質な人間として

描いたことで、間接的に神奈川県で起きた凄惨な障がい者殺傷事件の

引き金になったのではないかと自己批判を込めた内省も

お願いしたいし、本気で障がい者問題と向き合う覚悟が

あるのならば社会で肩身の狭い思いを強いられている

性同一性障害の方々の声に真剣に耳を傾けて欲しいし、

障がい者は感動を呼んで視聴率稼ぎの道具になるというなら

我が国が舞台の東京パラリンピック、お隣韓国が舞台の

平昌パラリンピックを控えているのだし、オリンピックと

変わらない体制でリオデジャネイロパラリンピック

民放でも生中継しろと言いたい。