mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

感動は売り物か

学生時代の授業で、現在のようなコンピューターグラフィックスの技術が

なかったころ、小人の登場するディズニー映画の撮影に、

小人症と呼ばれる健常者に比べて異常に身長の低い

障がい者の方が出演していたと知りました。

客観的に障がい者の方などと書いてしまったけれど、

障がいの性質は違えど筆者も障がい者手帳を持っており、

今になって映画が撮影された当時の障がい者の置かれていた

状況や、経済的な支援が十分でないために本来は

ハンディキャップであるはずの障がいをいわば売り物にせざるを

得なかった当時の障がい者の気持ちが思いやられるのです。

かくいう筆者は障がい者であることが恥とは思わないけれど、

障がい者であることを全面に出して障がいを売り物にできるかと

言われるとさすがに躊躇してしまいます。

さて、昨日から放送されている日本テレビの著名な長時間番組です。

チャリティーを全面に出したこの番組に賛同する声も多いものの、

一方でビートたけしなどこの番組の性格に疑問を抱いて

出演を拒む有名人がいたり、広告収入が頼みのはずの民放で

本来は無償であるべきチャリティーを題材にした番組が

制作されるのはおかしいと募金の使途を追跡したり、

皮肉めいた記事を書く週刊誌があるのも事実なのです。

週刊誌と言われると野次馬気取りであることないこと

書いているのだろうと思われるでしょうが、NHKでさえ

このチャリティー番組に疑問を抱き同局のNHK教育テレビ

パロディーのような番組を放送するというのです。

筆者はこのNHKの判断に正直我が意を得たりという思いです。

日本テレビの番組は障がい者がさも聖人君子の

スーパーサイヤ人のように描き視聴者の感動を誘って

視聴率を稼いでいるように思えますが、筆者も含め

障がい者とて生身の人間であって全員が奇跡を起こせる

スーパーサイヤ人ではなく、五体不満足の著者のように

間違いを起こす人間もいれば、障がいが重く在宅での生活が

困難だったり就労の当てがなかったりしてひっそり

親の仕送りを頼りに生きている人間もいるのです。

この日本テレビのチャリティー番組のように障がい者

必要以上に美化されて特別な存在のように描かれたり、

反対にヘイトスピーチのように障がい者に対する謂れ無き

差別や偏見が起きると健常者と障がい者の垣根が

深くなってしまうように思えるのです。

障がい者の1人としてマスコミにお願いしたいのは

障がい者を良くも悪くも健常者とは異質な存在として

描きすぎていないか報道の中身を自己批判するとともに、

障がい者も健常者も同じ人間として、垣根を感じずに

生きていける社会作りに寄与する番組や記事作りに

努めて頂きたいということです。