mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

普段着の鉄道

平成28年熊本地震の甚大な被害から再起を目指し、中松駅高森駅

間で運行再開を果たした熊本県南阿蘇鉄道

運行再開は喜ばしいことだし、起点のJR九州豊肥本線立野駅までの

早期の復旧を願って止まないが、運行再開区間の暫定ダイヤを見て

引っかかったのが、普通列車は僅かに1往復、それも通勤通学には

使えそうにない時間しか運行されず、あとの5往復は観光用の

トロッコ列車が運行されるということだ。

震災の前からトロッコ列車が人気を博していた南阿蘇鉄道であるし、

同じ九州の島原鉄道雲仙普賢岳の噴火の被災地を語り部の

話を聞きながら辿るトロッコ列車を運行して話題を呼んだことを

意識したのかもしれないが、普通列車が1往復というのは正直

寂しいし、人口流出を食い止めるためにも、南阿蘇鉄道が1日も

早く普段着の姿を取り戻して欲しいと思う。

この南阿蘇鉄道と同じ第三セクター鉄道で、北陸新幹線並行在来線

転換のために開業したIRいしかわ鉄道線、あいの風とやま鉄道線

えちごトキめき鉄道線のうち、IRいしかわ鉄道線の名前が一番好きだと

語った鉄道ファンがいるが、敢えて奇をてらわず、如何にも普段着の

鉄道らしい名称に好感を持ったとすれば大いに共感できる。

IRいしかわ鉄道線についてもうひとつ言うなら、この路線と

JR七尾線JR西日本683系電車の特急能登かがり火も、

郷土色があって良いという感じもするけれど、JR九州ななつ星

同じ七尾線花嫁のれんのような観光色豊かな列車を期待して北陸新幹線

やってきた観光客がJR西日本683系電車の普段着の装いに違和感を

持たないだろうかという気もする。

さて、このJR西日本683系電車がしらさぎとして乗り入れる

JR東海名古屋駅JRセントラルタワーズの子ども向けの鉄道イベントに

青森県第三セクター鉄道青い森鉄道線ゆるキャラ、モーリーが

遊びに来るという。

愛知県から遠い青森県青い森鉄道線JRセントラルタワーズ

組み合わせに意表を突かれた思いだが、トミーテック鉄道むすめ

コラボするなど、県民の普段着の足を守るべく奮闘する青い森鉄道

広報活動の一環なのであろうし、リニア中央新幹線東海道新幹線

ような自社の路線の宣伝のみに終わらないJR東海の姿勢に好感が持てた。

だが、せっかくゆるキャラを呼ぶならやはりブームの火付け役になった

くまモン熊本県から呼び寄せて、南阿蘇鉄道の復旧や被害の

状況を紹介する展示も行い、同社への支援をこのイベントで呼びかけ

てはどうかと思う。

阪神淡路大震災の際には当地出身のイチロー選手がオリックスブルーウェーブ

切り込み隊長として被災地に勇気を与えたし、東日本大震災の際には、

減税日本河村たかし市長の肝いりで丸ごと支援と称して岩手県

陸前高田市の復興支援に力を入れてきた名古屋市という土地柄だし、

東海道新幹線の高架橋や商店街に加藤清正から取って清正公と

ネーミングするほど熊本城のある熊本県とも縁があるので、

きっと名古屋市の人たちも南阿蘇鉄道の現状を知れば、沿線が普段着の

姿を取り戻すのに力を貸そうという気になると思う。