mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

たった1人の反乱

タイトルは、かつてNHK総合テレビで放送された

ドキュメンタリー番組から取りました。

この番組は大阪近鉄バファローズオリックスブルーウェーブ

球団統合に違を唱えた古田敦也さん、磯部公一さんや

雪印食品の食肉偽装問題が許せないと、会社が廃業に

追い込まれながらも堂々と内部告発に踏み切り、

内部告発者保護制度が整備される礎を気づいた、

兵庫県の西宮冷蔵の社長など、巨大な力にほぼ1人で

立ち向かった人々の姿を描いたものです。

番組が終了してから、筆者も苦しんだブラック企業の問題や、

筆者よりさらに若い層を苦しめるブラックバイト、

ワーキングプアの問題など、番組の題材になりそうな

深刻な社会問題が次々起こったのは皮肉なように思います。

この番組を思い起こすと、暑い大阪ドームの前の路上で

自分たちの愛したチームが消えてたまるかと必死に

球団合併反対の署名に励んでいた大阪近鉄バファローズ

選手とファンの姿や、前述の磯部公一さんは社会人野球時代は

オリックスブルーウェーブに入りたかったのに

近鉄球団のために奔走してくれたファンを裏切ることは

できないと、オリックスバファローズではなく、

新設の東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーする

道を選んだこと、その磯部さんはじめ大阪近鉄バファローズ

オリックスブルーウェーブの選手達が、合併反対の

署名に参加したらオリックスバファローズ

入れてやらないぞと圧力を掛けられていたこと、

その大阪近鉄バファローズの本拠地だった大阪市

JR東海道本線大阪環状線大阪駅前で、

雪印食品の不正を涙ながらに訴え署名を呼びかけていた

西宮冷蔵の社長の姿が走馬灯のように思い浮かび、

圧力に屈して何もできないまま不自由な体に

なってしまった筆者には胸に迫るものがあります。

さて、先に述べたふたつの反乱の舞台となった大阪市

隣接する大阪府堺市第二次世界大戦からあべのハルカス

誕生まで、不採算による廃線の危機を乗り越えながら

今日まで走り続けているのが阪堺電気軌道です。

この阪堺電車には大阪府らしい人情があり、

停留所でないところでも乗客が手を挙げれば電車を

止めてくれたり、寝坊して遅れそうになった乗客を

待っていてくれるような優しい、人間の血が通った

路面電車です。

この阪堺電車と同じような情のある対応をしてくれていた

長野県のJR東日本小海線が、佐久平駅で接続する

北陸新幹線の開業で悪い意味で都会的、ドライな

接客に変わってしまったと嘆いていた沿線の女学生が

いました。

NHKには、この少女へのインタビューを中心に、政治駅、

秘境駅と開業当時皮肉られた安中榛名駅や、

横川駅、軽井沢駅の間のJR信越本線碓氷峠

レールが消えて高くて定時運行の出来ない代行バスでの

通勤通学を強いられた乗客など、北陸新幹線

負の側面に切り込んだドキュメンタリーも制作して

欲しかったと思います。

小海線への感情を述べた少女は決して郷愁でものを言って

いるのではなく、整備新幹線という巨大プロジェクトに

疑問を投げかけており、そんな姿が古田敦也さんや

西宮冷蔵の社長と重なるのです。

さて、昨日の参議院議員選挙で当選を果たした

今井絵里子さん。

彼女のファンだった自分は、彼女の愛息がろう者だと

聞いたときは複雑な思いがしたし、障がい者の親でも

あんたは金持ちの芸能人で恵まれているから

母子家庭とか関係無いでしょうと心ない言葉に

傷ついた彼女の無念さは痛いほどわかるし、

今回の出馬も筆者をはじめとする障がい者

その家族の声を代弁しようとする彼女なりの

「反乱」だったのかも知れません。

でも、所詮タレント候補だったと言われないためにも、

アイドル時代に自分にエールを送ってくれた

小海線の少女への恩返しのつもりで、障がい者問題

だけでなく整備新幹線並行在来線問題にも

きちんと自分の意見をもって向き合って欲しいと

思うし、比例代表社会民主党が獲得した貴重な1議席

現職の大臣を落選に追い込んだ沖縄選挙区の結果は

ふるさとの沖縄の人びとの「反乱」だと思って

アメリカ軍の基地問題憲法改正問題にも

逃げずにちゃんと取り組んで欲しいと思います。