mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

種子島ちゃん

平成一桁台に人気を博したアニメ、クッキングパパ

男子厨房に入らずという概念を覆し、料理男子を名乗る

タレントやブロガーが当たり前になった現在の我が国を

予見していたようなこのテレビ朝日朝日放送系列のアニメに

出身地をもじって種子島ちゃんと呼ばれる登場人物がいた。

その種子島ちゃんに風貌の似た女性客室乗務員が、

今は九州新幹線国鉄時代からの伝統ある愛称を譲って

走り去ったJR九州787系電車、特急つばめに

乗務していたという。

つばめに当時連結されていたビュッフェ車両で、彼女から

神対応という言葉で片付けられないほどの接遇を受け、

満足して当時の西鹿児島駅に降り立ったルポライターの

手記を読み、JR九州787系電車に予定になかったのに

憩いの場となるビュッフェを作れと頑として

譲らなかった水戸岡鋭治の狙いが的中したと思ったが、

南田祐介らタモリ倶楽部でお馴染みの鉄道マニア軍団から

水戸岡鋭治が神と崇められるのも決してオーバーでは

ないとも思うし、ななつ星三角線A列車で行こうなど

移動時間を楽しむ、その一環として食堂車やビュッフェで

沿線の味に親しむという水戸岡鋭治の考えが、不採算路線を

多く抱えながらも念願の東京証券取引所上場を果たした

今日のJR九州の繁栄の礎になったといっても

過言ではないだろう。

だが、JR九州の現状を手放しで喜ぶ訳に行かないのも

事実である。

同社の豊肥本線と接続する南阿蘇鉄道に甚大な被害を

もたらした平成28年熊本地震からの復興は道半ばで

あるし、投資家はJR九州を鉄道会社というより

紀州鉄道のように鉄道と社名にあるものの、

実態は不動産会社として見ているという識者の

指摘にも複雑な思いがする。

種子島ちゃんの逸話で思い出したが、九州新幹線を全通させ

スピードアップを図るという会社の方針には従うが、

九州新幹線は速すぎて在来線時代のような

心のこもった、乗客の思い出に残るおもてなしが

できないという「種子島ちゃん」の後輩のJR九州

客室乗務員の女性の手記も印象に残っている。

上場企業としての責任が求められることになるJR九州には

不動産や物販部門の売り上げが高くても、あくまで

ベースは鉄道であることを忘れず、阪神電鉄の乗っ取りを

図った村上ファンドの問題を教訓に、

公共財である九州のレールを守り抜くという

強い決意を持って欲しいと思うと共に、

超快速スノーラビット、超鈍足スノータートルと

好対照の列車を走らせる新潟県北越急行のように

もう一度博多駅鹿児島中央駅の間を自社の鹿児島本線

肥薩おれんじ鉄道線経由でのんびり走る観光列車を

考えて欲しいと思う。

高嶺の花のような、ななつ星ではなく、かつての

787系つばめ号のような気軽に乗れる列車を運行することが、

種子島ちゃんやビュッフェを懐かしむ鉄道ライターや、

滝川クリステルよりはるか前におもてなしという

言葉を使い、九州新幹線への正直な思いを述べた

客室乗務員の女性、そして何よりJR九州の大恩人、

水戸岡鋭治に対するJR九州としての回答になろうし、

上場企業としての会社のイメージアップにも

なると思うが如何だろうか。