mikenyan88の日記

折に触れて自分の思ったことをアップしていきます。

詠み人知らず

このブログのように、普通の文章を書くのは好きなのに、

短歌や川柳を作れと言われてもいい作品が浮かばない。

そういう自分や、似たような悩みを持つ読者のために、

昔あるエッセイで読んだ短歌、川柳を2つ参考に

引用してみよう。

第1作は「被災の跡は今尚地に残る 心の傷も未だ癒え難し 竜ヶ水にて」

これは平成の始め頃に鹿児島県にある、JR九州日豊本線

竜ヶ水駅で起きた土砂災害の爪あとを目の当たりにした

男性が読んだ物だが、当時は隣の熊本県で目を覆いたくなるような

平成28年熊本地震が起きるとは思いもよらなかったし、

阪神淡路大震災オウム真理教によるテロ事件、

大阪教育大学附属池田小学校の児童殺傷事件で

トラウマという言葉が注目される前だった。

東京都小金井市で傷害事件に巻き込まれた女子大生が

危篤状態を脱したとの一報に安堵したが、

はっきり意識を取り戻した後の彼女の心情は察するに

余りあるし、アメリカでも同じような女性芸能人の

襲撃事件が起きてしまったことに胸が痛む。

心の傷は目に見えないが、なかなか消えないのだ。

そうした心の傷を癒すには、自然に触れる、特に

森林浴もいいと思うが、そこで第2首。

「しらかみの麓の白を駆け抜ける 日本の果てに何を求める」

これはロングシートが不評ながら、走りっぷりは、

JR東海313系JR西日本223系、225系にも

劣らないと言われるJR東日本701系電車を使用した、

しらかみと名のつく快速に乗って遥か北海道を目指す途上で

詠まれた歌だが、無機質と批判される701系電車の走りっぷりや、

快速列車の名前の元になったユネスコ世界自然遺産

白神山地を抱える青森県の情景が浮かぶようだ。

奥羽本線経由でまっすぐ青森駅を目指す701系

しらかみ号よりも、五能線周りでのんびり青森県を目指す、

観光列車のリゾートしらかみに相応しい歌のような気もするが、

そんなことを言うのは野暮のような気もする。

北海道新幹線の開業で、僅かではあるが白神山地と、

「日本の果て」が近くなり、白神山地から遠く離れた

JR北海道根室本線、帯広駅に、大谷翔平投手を起用した

東北への観光を呼びかける広告が掲げられるほどに

なったのは喜ばしいが、せっかく北海道新幹線

東北新幹線が繋がったのだから、北海道の方々が

1人でも多く東北地方を訪れ、今尚東日本大震災風評被害や、

負の遺産に苦しむ当地の人々に力を送って欲しいと願わずには

いられない。